私が大学に入学した頃は、原子力は夢のエネルギーで、
それについて研究する物理学科は一番の人気学科でした。
理学部は、医学部につぐ難関学科でその中でも物理学科の
難易度は一番で、それについで数学科、化学科、生物学科
という順番がありました。
その頃の、物理、数学の大学の先生方はある種のエリート
意識をもっていた方が多数おられました。学生に対しても
「解りやすい講義」という気持ちはあまりなくて、むしろ
「難しい」(もう少し、良心的に言うと「本格的な」)
講義をすることが、大切と考えておられたようです。
私が、大学の数学科に入学して初めて受けた数学の
講義でも、小テストの出来があまりに悪かったので
担当の教授が「数学は才能がない人がやっても無駄だから、
自分が数学に向いていないと感じたら、早くほかの学科に
転科するなど、進路を変えたほうがいいですよ」と
いわれて、激しく落ち込んだのを憶えています。