みなさんおはようございます。
久しぶりに皆さんのご元気な姿を見ることができて大変嬉しく思います。
さて、みなさんはどのような気持ちで夏休みを過ごされたでしょうか。今年は、4月にはコロナの感染者はとても少なくなって、先生は
「もしかしたら、これでコロナは終わるかもしれない」
と期待していました。4月には春の運動会を実施しましたし3年ぶりに臨海合宿もできると期待していました。しかし7月に入る頃から感染者数が徐々に増加、臨海合宿は結果的に中止となりました。皆さんもそうでしょうが先生もとても残念でした。
ここで先生から皆さんに注意しておきたいことがあります。もしかしたら皆さんの中に「合宿が中止になったのは自分のせいだ」などと感じている人がいるかもしれませんが、絶対にそんなふうには思わないでください。これは決して誰かのせいであるとか、そんなふうに考える問題ではないのです。
さて、今もコロナは続いていいます。今流行しているオミクロン株については重症化する割合がかなり低いという情報も伝わってきていますがかかった後の後遺症の可能性があります。決して油断することなく今まで通り、手洗い・マスク、三密の回避というコロナ予防の基本をしっかり守ってくださるようにお願いします。
さてテレビなどを通じてコロナに関する情報は毎日毎日届きます。私たちがどのように生活をするのか判断するためにはデータを調べることが大切です。しかしこのデータをどう見るかというのはとても難しいです。そこで今日はこのようなデータの大切さを、世界で初めて注意した人についてお話ししたいと思います。
現在、ロシアが侵攻して戦争になっているウクライナという国の南部にはクリミア半島という黒海という海に突き出した半島があります。ここには国を守ったり商売をするためにとても重要な港があり歴史的には何度も戦争の舞台になっています。(世界の歴史に興味のある人は是非調べてみてください。)
1853年〜56年にはロシアとフランス・オスマン帝国・イギリスの間でここを舞台としてクリミア戦争と呼ばれる戦争が起きました。この戦争に看護婦(現在は、「看護師」という名前で呼ばれています。今では「看護婦」という呼び方は使わない方が良いのですが、ここでは昔の呼び方にならって「看護婦」と言わせてもらいます)として派遣された女性ににナイチンゲールという人がいました。傷ついた戦士が詰め込まれた病院で看夜中もランプを持って怪我人を見て回るナイチンゲールは「ランプの天使」と呼ばれていました。本当に献身的な看護をした人でしたが、ナイチンゲールがしたことで本当に大切なことは実は数学によってなされたのです。
ではナイチンゲールというい人はどういう人だったのか紹介しましょう。
ナイチンゲールは今から約200年前の1820年にイギリスの裕福な家庭で生まれました。両親は彼女のためにたくさんの教育を惜しみなく受けさせてあげました。例えば外国語はフランス語・ギリシャ語・イタリア語、ラテン語を学びましたし、そのほかにもギリシア哲学・数学・天文学・経済学・歴史、美術、音楽、絵画、地理、心理学、詩や小説などの勉強をしました。そして30歳を過ぎたころにナイチンゲールはドイツにある看護婦養成の学校に入学したのですが、これには、彼女のお父さんお母さんもびっくりしました。というのは当時は、看護婦というのは身分の低い女性の職業と考えられていたからです。
さてクリミアに到着したナイチンゲールはは病院で兵士の手当てをすると同時に亡くなった兵士の様子を丹念に記録しました。その結果兵士の多くは多くは、戦闘ではなく病院が不潔なために病気になって亡くなっていることに気が付きます。そこで彼女は政府の人たちを説得して病院の環境を良くしようと、どれだけ病院を良くすることが大切かを図を使って説明しました。
これが彼女がその時に使った図です。
http://chaton2.blogspot.com/2011/10/blog-post.html
これを使ってナイチンゲールは女王様や政治家を説得しました。
ナイチンゲールの説明を聞いた政府は病院を清潔にするようになりそれまで病院では百人中四十二人の人が亡くなっていたのが、亡くなる人の数が五人まで減ったのです。このように色々なデータを使ってたくさんの人の命を救ったナイチンゲールのやり方はその後は医療統計学と呼ばれる学問に進化しました。その業績は学会でも広く認められ、彼女は1859年にイギリス王立統計学会の初の女性メンバーに選ばれ、後にはアメリカ統計学会の名誉メンバーに選ばれたのでした。
さて東京都では8月29日、新型コロナウイルスの新たな感染者が約1万人出ましたがと、そのうち10歳以下が約一千人、10歳から20歳が約一千人、20歳から30歳が約2千人となっています。つまり感染者の半分近くが皆さんを含む30歳以下となっています。ところでこの日東京ではコロナで30名の方が亡くなりましたが、その全部が50歳以上でした。皆さんのような小学生はコロナにかかっても、症状が軽いからあまり気にしなくてもいい、という意見もありますが、一方で先生や皆さんのおじいちゃん、おばあちゃんのような60歳を超えた人たちにはまだまだ危険なものとなっています。どうかその辺りのことも考えて、不便なこともあるかもしれませんがもう少しコロナ予防に注意をしてくださるようお願いします。
さて、9月半ばには合宿も行われます。もちろん油断はしてはいけませんが、しっかりと注意をしてみんなで楽しい学校生活が送れるよう一緒に頑張っていきましょう。