2012年2月29日水曜日

佐伯祐三

大正から昭和初期に活躍した画家佐伯祐三は
30年ほどのその短い人生の間に、数多くの
作品を残しています。その荒々
しいともいえる大胆な筆使いで、超スピードで
仕上げた、パリの風景を切り取ったような
作品が代表的です。
その代表作はほとんどパリで描かれたもの
ですが、パリに行く前の画風は、印象派的な
淡い色使いの優しい感じのものでした。しかし
初めてフランスに行き、大家ブラマンクに自分
の作品を見せたところ、徹底的に批判され(罵倒
され)たのでした。かれは、この時に事にショックを
受けまたこれを機会にその作品は全くその様相を
変えます。彼自身の絵に取り組む姿勢も全く変わり、
とりつかれたように絵に向かうようになった、
ということです。その姿はまるで荒行のようでも
あったそうです。彼の健康を心配した、友人たちの勧
めで一旦日本に帰ったものの、日本の生活に満足
出来ないかれは自分を追い立てるように、再び
パリに向かい創作を続けます。しかし、やがて
結核が悪化、また精神的にも不安定になり、そして
精神病院に入院、最後は一切の飲食を拒み衰弱死し
ました。

彼のことを知る人は
「あの呑気者だった佐伯が、狂気の中に傑作を
重ようになるとは。芸術の奥深さ、恐ろしさを感
ぜずにはいられない。(うろ覚えですので正確な
言葉ではありません)」
と言っています。