2012年2月14日火曜日

鍵配送問題

暗号を実際に使用するには
暗号システム(どのような暗号を使うのか)
が基本ですが,これだけでは使えません.
暗号のシステムを実際に動かすためには,
暗号の送信者と受信者の間で,暗号を使う
ための共通の情報(鍵)が必要となります.

暗号の安全性はこの鍵を送信者と,受信者の
間で安全に共有することが必要となりますが,
これが一番難しい問題で,暗号を使う上での
アキレス腱になっていました.この難しさを
「鍵配送問題」と言います.

例えば,第2次世界大戦中ドイツはエニグマと
呼ばれる暗号システムを使っていましたが,
この鍵は毎日交換する必要がありました.
そのため,毎日の鍵を記録した本を数カ月に
一回前線の部隊に送る必要があったのですが,
もしこれが敵の手に渡ることがあれば,数カ月
にわたってドイツ軍の情報は筒抜けになってし
まうわけです.