1970年代になっても鍵配送問題は依然として暗号に
おける本質的問題でした.当時既に金融のシステムな
どのオンライン化が行われていましたが,暗号を使って
安全に情報のやりとりを行うには鍵を安全に配送できる
ことが大前提でした.
鍵を安全に配送する方法は,人が運ぶことです.当時は
政府の高度な情報や金融の情報を扱うための鍵は人が
運んで届けていたということです.このためのコストは
膨大になり,政府や金融界の大きな悩みのタネになりま
した.
「鍵配送問題は本質的に解決できないのではないか」
当時の多くの人々はそう信じていたのではないでしょうか.
ところが,川渡りパズルの考え方が,この常識を
打ち破ったのです.