2013年1月13日日曜日

数学者ポアンカレ(2)

非常に頭が良く、成績優秀であったポアンカレですが、
決してそれを鼻にかけるようなところはなく、それどころか
むしろ、学校ではおとなしく、ぼんやりとしていることが
多く、一見したところとても天才的な頭脳の持ち主とは
見えなかったようです。

妹は彼のことを「勉強しているところを見たことがなかった」
と言っていますし、授業中もノートをとることもなく、ぼんやりと
物思いにふけっているようなところがあったとのことです。
とくに手先は不器用で、右手で書いても左手で書いても区別が
つかないくらい字は下手で、デッサンの成績にいたっては
零点をとってしまった、とのことで、これは彼がエコール・ポリテクニーク
に入学する際にに大きな問題になりました。

思うに、天才的な頭脳をのびのびと育てられたのではないでしょうか。
そのせいか、敵も居なかったように見えます。実際、
妹はポアンカレの性格を次のように記しています。

精神がとても安定していた。怒りや感情を露にすることがなく、
激情することもなかった。心の奥底にある感情を細心の注意を
払って隠していた。

 以上:
「ポアンカレ予想を解いた数学者」、ドナル・オシア、日経BP社
「ポアンカレ予想」、ジョージ・スピーロ、早川書房
を参照しました。