2012年7月20日金曜日

数学者をめざす君に(3)

数学のあり方はこれから大きく変わるのではないか、
と感じています。

具体的には、これまでの様々な技術を支えるための
道具としての機能が強調されていた数学ですが、
これからは様々な現象を記述する言語としての役割が
強調されるようになるのではないか、と思っています。


そこで必要とされる数学的能力は決まりきった計算を
早く正確にこなすことではなく、様々な現象を
数学的定式化をしてそれを解析出来る能力ではない
でしょうか。

一方、少し極端なことを書きますが、現在の数学科で
教えているような専門化した数学は一部の大学で伝統
芸能のような形で残っていくのではないか、と思います。


さて、なんだか景気の悪い話になってきましたが、
決して君を落胆させるつもりはありませんので。
私が言いたかったのは、数学の研究者をめざすなら、

出来れば数学の勉強はもちろんですが、それ以外の
分野、それもできれば一見数学とは関係ないような
分野に興味を持って欲しい、

ということです。労力は大変ですが、それはきっと
単なる二つの分野の足し算以上の大きな成果につながる
でしょう。