2013年12月8日日曜日

暗号について:NHK「生かされなかった極秘情報」に関して

暗号に興味を持って色々と調べています。これがなかなか面白い
のですが特に太平洋戦争時の日本における暗号の話は色々と失敗
の宝庫で皮肉ではなく学ぶところが多かったです。その中でも
特に印象に残ったお話をまずは紹介したいと思います。

1941年12月8日日本軍の真珠湾奇襲(アメリカから見れば
「不意打ち」)によって、幕をあけた太平洋戦争ですが、当初、
日本軍は快進撃を続けていました。しかし1941年のミッドウェイ
海戦を境に次第に勢いを失います。この背景には情報戦における
日本の絶対的な劣勢、というものがありました。具体的に言うと、
アメリカは日本軍が使っている暗号を解読していたのに対して
日本軍はアメリカの使っていた暗号を解読することが出来なかった
ため様々な戦いにおいて実際に戦う前に絶対的に不利な状況に
あったということです。

世界地図を思い浮かべていただきたいのですが、日本をずっと下
(つまり南ですね)にだいたいフィリッピンと同じくらいの緯度
のあたりまで下がってゆくとマリアナ諸島とう島々があります。
マリアナ諸島というと皆さんにはピンと来ないかもしれませんが、
その中にグアム、サイパンという島があるというと少しは身近に
感じられるのでは無いでしょうか。戦争当初日本が確保していた
このマリアナ諸島も1944年にはアメリカに確保されます。
このことはこの戦争において重要な意味がありました。というのは
当時のアメリカの最新鋭の爆撃機B29は非常に長い航続距離を
もっておりマリアナ諸島をから離陸すれば日本の主要な都市を
爆撃することができたのです。1945年にはこのマリアナ諸島に
あるサイパン、グアム、テニアンの基地から飛び立った爆撃機
B29によって東京、大阪を初めとする大都市は空襲を受けて
いました。現在でもそうですが、軍事的な無線はすべて暗号化
されており、これらの爆撃機への指示の無線から爆撃地点などを
知ることは不可能でした。しかしそのような難しい状況にあって
日本軍は通信解析という手法によってある程度の情報を集めて
いました。

この通信解析とうのはどういう方法かと言いますと、例えばいま
現在の話ですがあるテロリストをマークしていたとします。
そのテロリストは仲間との通信は全て編みが暗号化しているので
その中身は知ることは出来ない。そこでとにかくテロリストの
仲間とのやりとりの頻度や長さといったものを観察します。
これは暗号化された文章でも知ることが可能です。とこのように
観察している間に、ある時期に仲間とのやり取りの量が急激に
増えて、さらにある時期を境にやりとりがぱったりと止まった、
とこういう状況があったとします。これは、やりとりが頻繁に
繰り返された時期にテロの計画の最終打ち合わせをしていた、
そしてやりとりが止まった時期からテロ計画が実行段階に入った、
と想像することが出来ます。このように通信の内容がわからなく
ても、ある程度の情報をそこから知ることができます。
これが通信解析という手法です。