結果のpriorityについての判断を編集部に預けたかたちで投稿
した論文でしたが、しばらくして編集部から送られてきた返事
は、というと、上記の論文誕生のいきさつに関する部分は全く
問題にせず、議論の不明確なところの追加説明を依頼する、純
粋に数学的なものでした。
論文の査読の過程というのは一切公開されておらず、我々の論
文に対してどのような議論があったのかはわかりませんが、と
にかく私達は編集部の要望に応えるために改訂版を作成、再度
編集部に送りました。その後間もなく論文出版が受理されたと
の連絡があり、先日校正刷りが届き、現在は出版されるのを待
つだけという状態です。
私達にすぐに論文を送って下さったQ先生、証明の誤りを2度
にわたって指摘して下さったZさん、また私が納得するまで議
論の確認に付き合って下さった共同研究者の方々、・・・この
仕事を通して多くの人達と新しいつながりが出来ました。また
この過程で私のこの分野に対する理解が急速に深まっていった
のでした。とてもありがたいことです。そして、それらの研究
の集積としてまとめた論文の出版が受理されたこと、・・・振
り返ってみると私の周辺には「素敵な人」、もう少し具体的に
言うと「我欲のない人」、がたくさんいたのだ、とあらためて
感じます。
学問分野を含めて、いろいろな物事が「好き」になるというの
はもちろんその対象となるものが好き、ということなのですが、
それと同じくらいその分野に関わっている人達が好きになれる、
ということが重要なのだ、ということを実感した経験でした。